こんばんは! bar 祇園359のAsanoです!
いつも通っている白川沿いの道、先日ふと目に留まった
ものがありました。
ここに書かれているのは
「かにかくに 祇園はこひし 寝(ぬ)るときも
枕のしたを 水のながるる」
俗称ですが、「かにかくにの碑」と呼ばれ、
芸妓さんや舞妓さんの中では知らない方はいないほど
祇園では有名な歌だそうです。
言われてみれば、お店の名前やお祭りなどに
この「かにかくに」という言葉がついていたりしますが、
実はこの歌からきてたんですね!
「かにかくに」というのは、「とにもかくにも」という意味で
全体を通して
「とにもかくにも祇園が恋しい。眠りにつくときでも
枕の下を白川の水の流れる音がする」
といったニュアンスになるのでしょう。
この作者は吉井 勇という方なのですが、
この方、よっぽど祇園がお好きだったんですね!
この白川沿いの石畳の道は昭和20年頃まではなく、
そこにはお茶屋さんが立ち並んでいたそうです。
その中に 『 祇園白川に「大友」あり 』
と言われるぐらい有名なお茶屋さんがあり、
当時、この「大友」には夏目漱石や谷崎潤一郎など
多くの著名な作家や歌人、画家が訪れていました。
吉井勇という方もその中のひとり。
この歌碑は昭和30年、彼の古希の祝いにその「大友」の
あった場所に谷崎潤一郎ら数名によって建立されました。
※古希…数え年で70歳
こうやって改めて思うのは、京都というのは
ちょっと目を凝らせば、ほんと街のあちこちに
歴史の足跡を辿ることのできるものがありますね。
皆さんも祇園白川にお越しの際は、この石畳を歩きながら
文人たちの粋を感じてみてはいかがでしょうか。
白川の流れの音もどこか風流なものに聞こえるかもしれません。
とまぁ、偉そうなことを言いながら、私自身まだまだ若輩者です!
ただ、いつの日か
『 祇園にbar 祇園359あり!』
そう語られるときが来るような
そんなお店を目指し、日々を精一杯頑張ろう!
そう想う今日この頃です(^^)
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